ドコモでんきのアンペア変更、料金はいくら?基本料金の仕組みも解説
ドコモでんきで契約アンペアを変更したいとき、料金がいくらかかるのか気になっていませんか。結論として、アンペア変更の手続き自体に手数料はかかりません。ただし毎月の基本料金は契約アンペア数に応じて変わり、電気料金全体は基本料金だけで決まるわけでもありません。この記事では、ドコモでんきの基本料金の考え方、アンペア変更の手順、燃料費調整額やdポイント還元率など、契約前後に確認しておきたい制度の変化を一次情報にもとづいて整理します。
各電力会社の公式ページや料金単価表にあたって記事を書いています。この記事の制度・料金に関する記述はドコモでんきの公式料金単価表やNTTドコモの公式FAQで2026年9月25日に確認したものです。
ドコモでんきとはBasicとGreenの2プラン
ドコモでんきは、NTTドコモが提供する電気とガスの契約でdポイントが貯まるサービスです。「Basic」と「Green」の2プランがあり、電気の中身とポイント還元率が異なります。アンペア変更や基本料金の仕組みを理解する前に、まずこの2プランの違いを押さえておくと、以降の料金の話が整理しやすくなります。
対応エリアと新規受付再開までの経緯
ドコモでんきは世界的な燃料価格の高騰と電力調達の先行き不透明さを理由に、2022年11月8日から新規申し込みを一時停止していました。その後2024年3月1日に一部エリアで再開し、2025年2月28日には沖縄と離島を除く全国で再開しています。現在申し込みを検討している人にとって、この受付停止の期間は過去の話ですが、乗り換えを迷って保留していた人は再開の経緯を知らないケースもあります。
- 2022年11月8日 新規申し込みを全国で一時停止
- 2024年3月1日 一部エリアで新規受付を再開
- 2025年2月28日 沖縄・離島を除く全国で新規受付を再開
- 現在は既存契約者・新規契約者ともにアンペア変更の申し込みが可能
dポイント還元の仕組み
ドコモでんきの特徴は、電気料金の支払いに応じてdポイントが還元される点です。対応エリアによって還元率の上限が異なり、dカードPLATINUM会員の場合、中部・関西・九州電力エリアでは最大20パーセント、北海道・東北・東京・北陸・中国・四国電力エリアでは最大12パーセントとなっています。還元率はカードの種類や利用状況によっても変わるため、契約前に自分が使っているカードでの条件を確認しておく必要があります。
還元率はエリアやカードの種類で細かく分かれています。数字だけを見て判断せず、自分の電力エリアとカードでの条件を公式ページで照らし合わせてください。
アンペア変更にかかる料金の結論
ドコモでんきの公式FAQによれば、契約アンペアは10アンペアから60アンペアの範囲で、契約者の申し出により決定します。この申し出手続き自体に手数料はかかりません。変わるのは毎月の基本料金で、契約アンペア数が上がるほど高く、下がるほど安くなる仕組みです。使用量に応じてかかる電力量料金の単価は、アンペア数を変えても変わりません。
手続きの費用は原則かからない
アンペア変更の申し込みにかかる費用が原則かからないのは、アンペアブレーカーを含むメーター周辺の設備が電力会社側の所有物で、その維持管理も電力会社側の負担範囲とされているためです。変更後の基本料金は、変更が反映された日から日割りで計算されます。工事が必要になった場合の費用については後述しますが、申し込みの入口で費用を心配する必要はありません。
- 申し込み手数料・事務手数料はかからない
- 変わるのは基本料金のみで電力量料金の単価は変わらない
- 基本料金は変更が反映された日から日割りで精算される
- 契約アンペアの変更は1年に1回まで
メーターの種類で作業内容が変わる
費用がかからないのはあくまで手続き自体の話で、自宅に設置されているメーターの種類によって作業内容が変わります。スマートメーターであれば電力会社側の遠隔操作で設定を変更でき、工事や立ち会いは原則不要です。一方、旧来のアナログメーターが残っている住宅では、作業員によるアンペアブレーカーの交換作業が必要になり、その間は一時的に電気が使えなくなります。
工事費はブレーカー交換だけなら原則無料です。分電盤の交換や引込線の変更を伴う場合は有料になることがあるため、対象になりそうなときは事前にドコモでんきの窓口へ確認してください。
アンペア変更で基本料金はどう変わるか
ドコモでんきBasicの基本料金と電力量料金は、契約する地域の電力会社の従量電灯プランと同じ単価に設定されています。つまり基本料金の金額そのものは、地域電力会社の公式料金単価表で確認できます。ここでは関東エリア(東京電力エナジーパートナーの従量電灯B)を例に、契約アンペアごとの基本料金を具体的に見ていきます。
関東エリアを例にした基本料金表
東京電力エナジーパートナーの公式料金単価表では、契約アンペアが10上がるごとに基本料金がおよそ311円75銭(税込)ずつ増える設計になっています。ドコモでんきBasicはこの単価をそのまま使うため、下の表の金額がそのまま毎月の基本料金の目安になります。ドコモでんきGreenの場合は、この金額に一律500円(税込)を加算した金額になります。
| 契約アンペア | Basicの基本料金(税込・月額) | Greenの基本料金(税込・月額) |
|---|---|---|
| 10A | 311円75銭 | 811円75銭 |
| 20A | 623円50銭 | 1123円50銭 |
| 30A | 935円25銭 | 1435円25銭 |
| 40A | 1247円 | 1747円 |
| 50A | 1558円75銭 | 2058円75銭 |
| 60A | 1870円50銭 | 2370円50銭 |
アンペアを下げた場合の年間削減額の試算
この単価をもとに計算すると、40アンペアから30アンペアへ下げた場合、Basicで月311円75銭、年間では約3741円の差になります。50アンペアから30アンペアへ下げれば、年間では約7482円の差です。ただしこれは基本料金だけの計算で、電力量料金や燃料費調整額、dポイント還元の分は含まれていません。実際の請求額はこれらを合算した金額になります。
この表は関東エリアの例です。契約先が関東以外の地域電力会社の場合は、単価が変わるので公式の料金単価表で確認してください。
アンペア変更の申し込み手順と反映までの日数
ドコモでんきでアンペアを変更する場合、電力会社を乗り換えるときのような契約の結び直しは不要です。dアカウントでのWeb手続きか、電話窓口での申し込みのどちらかで完結し、新規に別の電力会社と契約し直す必要もありません。ここでは申し込みの流れと、実際に反映されるまでの日数の目安を、メーターの種類による違いも含めて見ていきます。
dアカウントでのWeb申し込み手順
Webで申し込む場合はdアカウントでのログインが前提になります。ドコモの回線やdアカウントを持たない場合はWebで申し込みができず、ドコモショップなど店舗での手続きが必要になる点は事前に知っておきたいポイントです。ログイン後は契約者情報を確認したうえで、変更後の契約アンペア数を選んで送信するだけで申し込みが完了します。
- dアカウントでマイページにログインする
- 変更後の契約アンペア数を選ぶ
- 内容を確認して送信する
- dアカウントが無い場合はドコモショップで手続きする
反映までの日数と1年1回の変更制限
反映までの日数は設備の状況で変わります。スマートメーターが設置済みで遠隔操作ができる場合は数日程度で切り替わりますが、アナログメーターでブレーカー交換工事が必要な場合は、日程調整も含めてもう少し時間がかかります。また契約アンペア数の変更は1年に1回までという制限があるため、下げてすぐに様子を見て戻すという使い方はできません。
基本料金以外にかかる燃料費調整額の仕組み
アンペア変更で見直せるのは基本料金だけで、電気料金には燃料費調整額という別の費目も含まれます。燃料費調整額は原油やLNG、石炭といった燃料価格の変動を毎月の料金に反映する仕組みで、燃料価格が基準より高いときは加算され、安いときは減算されます。ドコモでんきの基本料金が高いかどうかを考えるときは、この燃料費調整額の存在も合わせて見る必要があります。
2023年1月に上限が撤廃された経緯
大手電力会社の従量電灯プランでは燃料費調整額に上限が設けられていることが多く、ドコモでんきも以前は同様に上限を設けていました。しかしエネルギー価格の高騰を受けて、2023年1月検針分(2022年12月検針日以降の電気料金)からこの上限を撤廃しています。上限が無いプランでは、燃料価格が急上昇した際の請求額への影響がより大きく出る点に注意が必要です。
- 燃料費調整額は燃料価格の変動を毎月の料金に反映する仕組み
- 大手電力の従量電灯プランには上限があることが多い
- ドコモでんきは2023年1月検針分から上限を撤廃した
- 上限が無いため燃料価格急騰時は請求額への影響が大きくなりうる
再エネ賦課金との違い
燃料費調整額としばしば混同されるのが再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)です。再エネ賦課金は電力会社や契約アンペアにかかわらず全国一律の単価が適用される国が決める費目で、電力会社ごとに水準が変わる燃料費調整額や基本料金とは制度上別のものです。「ドコモでんきに変えれば再エネ賦課金が安くなる」ということはありません。
再エネ賦課金は国が決める費目、燃料費調整額と基本料金は電力会社が決める費目です。この2つを混同すると、乗り換えで安くなる部分とならない部分の見分けがつかなくなります。
2027年からのdポイント還元率見直しで何が変わるか
NTTドコモは2026年9月1日付で、dカードPLATINUM会員向けのポイント進呈率を改定すると告知しました。ドコモでんきGreenの最大還元率は2027年1月請求分から、現行の20パーセントまたは12パーセント(エリア別)から12パーセントまたは8パーセントへ引き下げられます。アンペア変更や契約継続を検討するタイミングでは、この還元率の変更も合わせて確認しておく必要があります。
Greenプランの還元率が20%/12%から12%/8%へ
今回の改定は、電気料金そのものの単価ではなく、dカードPLATINUM経由で受け取れるポイント還元率が対象です。中部・関西・九州電力エリアでは最大20パーセントから最大12パーセントへ、北海道・東北・東京・北陸・中国・四国電力エリアでは最大12パーセントから最大8パーセントへ、それぞれ引き下げられる案内になっています。dポイント還元を主な理由にドコモでんきを選んでいた場合は、実質的なお得さが縮小する変更です。
| 対象エリア | 現行の最大還元率(Green) | 2027年1月請求分以降 |
|---|---|---|
| 中部・関西・九州電力エリア | 最大20% | 最大12% |
| 北海道・東北・東京・北陸・中国・四国電力エリア | 最大12% | 最大8% |
契約前に確認しておきたいこと
これから申し込む場合も、すでに契約している場合も、基本料金や燃料費調整額の水準に加えて、実際に受け取れるポイント還元率が2027年1月からどう変わるかを試算しておくことをおすすめします。dカードの種類やエリアによって条件が細かく分かれるため、最新の告知内容をドコモでんきの公式ページで確認してください。
2026年9月1日に告知されたばかりの変更なので、比較サイトによってはまだ反映されていないことがあります。判断は必ず公式の告知ページで最終確認してください。
アンペア変更で失敗しないための注意点
基本料金を下げたいからといって、実際の使用量よりアンペアを大きく下げるのはおすすめできません。契約アンペアを超えて家電を同時に使うとアンペアブレーカーが作動し、家全体が停電します。エアコンや電子レンジ、ドライヤーなど消費電力の大きい家電を同時に使う時間帯があるかどうかを思い浮かべたうえで、下げる幅を判断してください。
下げすぎによる停電リスク
契約アンペアは、世帯人数と家電の同時使用量から決めるのが基本です。目安は一人暮らしでおよそ30アンペア、3から4人家族でおよそ40から50アンペアとされていますが、実際に必要なアンペア数は住宅設備や家電の使い方によって変わります。下げてから1年間は再変更できないため、迷ったら現状維持か、目安より少し余裕を持たせた数値を選ぶほうが安全です。
| 世帯構成の目安 | 契約アンペアの目安 |
|---|---|
| 一人暮らし | 30A前後 |
| 二人暮らし | 30〜40A前後 |
| 3〜4人家族 | 40〜50A前後 |
| オール電化・大家族 | 60A以上が一般的 |
- 下げすぎるとブレーカーが落ちて家全体が停電する
- エアコン・電子レンジなど消費電力の大きい家電の同時使用を想定する
- 基本料金が下がっても電力量料金や燃料費調整額は変わらない
- 変更後1年間は再変更できないため慎重に決める
ドコモユーザー以外・賃貸住宅での制限
ドコモの回線やdアカウントを持たない場合、Webでの申し込みができずドコモショップでの手続きが必要になります。また賃貸住宅では、契約アンペアを管理会社や大家が指定している場合があるため、電力会社への申し込みより先に確認しておく必要があります。建物全体で受電できる容量に上限があるケースもあり、個別の判断で上げると他の住戸に影響することもあります。
賃貸住宅で無断にアンペアを変更すると、退去時に原状回復費用を求められる可能性があります。管理会社や大家への確認を先に済ませてください。
よくある質問
ドコモでんきのアンペア変更と料金について、検索でよく調べられている疑問をまとめます。制度や料金は改定されることがあるため、最新の内容はドコモでんきの公式ページで確認してください。以下は2026年9月25日時点で確認した内容にもとづく回答で、契約や工事の可否は住宅の設備によって異なるため、個別の内容は公式の窓口へお問い合わせください。
ドコモでんきはアンペア変更しても料金は無料ですか
申し込み手続き自体に手数料はかかりません。スマートメーター設置済みなら工事費もかかりませんが、アナログメーターでブレーカー交換以上の工事が必要になった場合は有料になることがあります。変わるのは毎月の基本料金で、契約アンペア数に応じて増減します。電力量料金の単価はアンペア数を変えても変わりません。
ドコモでんきの基本料金は高いですか
ドコモでんきBasicの基本料金は、契約する地域の電力会社の従量電灯プランと同じ単価です。単価だけを見れば大手電力より高くなることはありません。ドコモでんきGreenはこれに一律500円を加算した金額になります。お得さの中心は料金の安さではなく、電気料金の支払いに応じたdポイント還元にあります。
アンペア変更はどのくらいの頻度でできますか
ドコモでんきの公式FAQによれば、契約アンペア数の変更は1年に1回までです。一度変更すると、その後1年間は再変更できません。下げてみて様子を見て戻すという使い方はできないため、変更前に普段の家電の使い方を確認し、下げすぎないよう慎重に判断する必要があります。
燃料費調整額に上限が無いのは不利になりますか
ドコモでんきは2023年1月検針分から燃料費調整額の上限を撤廃しています。上限が無いプランでは、燃料価格が急上昇した局面での請求額への影響が、上限のある大手電力の従量電灯プランより大きく出る可能性があります。一方で燃料価格が下がった局面では減算がそのまま反映されるため、常に不利とは限りません。
まとめ
ドコモでんきのアンペア変更は、申し込み手続き自体に手数料がかからず、スマートメーター設置済みなら工事も不要です。変わるのは毎月の基本料金で、Basicなら地域電力会社と同じ単価、Greenならそれに500円を加算した金額になります。基本料金以外に燃料費調整額(2023年1月から上限撤廃)や再エネ賦課金(国が決める全国一律の費目)も請求額に含まれる点は、アンペア変更だけでは動かせない部分として押さえておいてください。
2026年9月1日には、2027年1月からドコモでんきGreenのdポイント最大還元率を引き下げる改定が告知されました。契約を続けるかどうかの判断材料は、基本料金の水準だけでなく、この還元率の変化と、自分の世帯にとって必要なアンペア数の両方を確認したうえで決めてください。必ず安くなるとは限らない点は、どの電力会社を選ぶ場合でも共通しています。
最新の料金や告知内容はドコモでんきの公式料金単価表で確認してください。アンペア変更の一般的な料金の考え方はアンペア変更の料金についての記事、手続きの詳しい手順はアンペア変更のやり方についての記事、電力会社の切り替え全般については新電力のメリット・デメリットの記事もあわせてご覧ください。